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バックアップ

コンピューターはハードディスクが突然故障したりなどハードウエアが原因で突然立ち上がらなくなったり、ドライバを変えたら突然調子が悪くなったなどソフトウエア的に壊れることがあります。WindowsXPではシステムを以前の状態に戻せる機能もありますが完全なものではなく、なによりWindowsがまったく起動しなくなれば手が出せませんのでなんらかの手段でバックアップは必須といえると思います。

データにはシステムやアプリケーションなどのシステムデータとユーザーがアプリケーションなどを利用して作った例えばWAVやAIFFなどの音声ファイルやMIDIファイルなどのユーザーデータの2つあります。ハードディスクの物理的な故障でシステムが起動しなかった場合システムデータは新しいハードディスクを購入して再インストールしていけば面倒ですがデータは復元できます。OSやアプリケーションのCD-ROMなどはある意味バックアップでもあります。対してユーザーデータは何かにバックアップが無いとハードディスクが故障したとき復元不可能になります。

ユーザーデータは他のハードディスクなど別の媒体にコピーしておくことでバックアップ可能ですが、WindowsはMacと違いシステムにレジストリというデータベースでOSの設定からドライバ、アプリケーション情報などすべてを管理していてます。ですのでシステムデータはMacのようにただコピーしただけでは復元できません。

そこで転ばぬ先の杖ということで市販されているバックアップソフトを検討してみたいと思います。まずは代表的なものを記しておきます。(他にも沢山あります)

Norton Ghost 2003
http://www.symantec.com/region/jp/products/ghost/
TrueImage 7.0
http://www.proton.co.jp/product/acronis-trueimage-7/
V2i Protector 2.0 Desktop Edition
http://www.netjapan.co.jp/P_powerquest/V2i/
BACKUP MASTER 4
http://www.mvi.co.jp/product/vd37/sw211/top.html
HD革命/Back Up Ver.4
http://www1.ark-info-sys.co.jp/products/products_pc/backup4/main.html
ANTIDOTE for PC Hard Drive Data Imager
http://www.vintage-solutions.com/Japanese/DriveUtility/Hddi/

TrueImage7.0を使ってみる

Norton Ghostが有名なところなのですが、個人的にちょっとわかりにくく2003でも未だにDOSベースですのでWindows上操作、実行できてもっと簡単にということでVer.7からシリアルATAも公式対応謳っていますし簡単そうでしたのでTrueImage7.0を購入してみました。(Norton Ghostを開発しているSymantecがV2i ProtectorやPartitionMagicを開発しているPowerQuestを買収しましたので多分Ghost 2004からはWindowsベースになると思いますが……
http://www.symantec.com/region/jp/news/year03/030925.html
システムの状態を元に戻すだけならGhostよりGoBackの方が用途としては良いのかもしれませんが機能を読むと常駐しそうなのでDAW向けではおすすめはできないかもしれませんね。
Norton GoBack3.0
http://www.symantec.co.jp/region/jp/products/goback/)

インストール


インストールはセットアップの最後に起動用のメディアを作ります。(後からでも作れますのでインストール時に作らなくてもOKです。TrueImageはダウンロード版とパッケージ版がありますが、パッケージ版はインストールCD自体がブータブルCD(起動可能なCD)になっています)フロッピーかCD-R/CD-RWに起動用のディスクを作成することができます。CD-R/CD-RWへは別途ライティングソフトは必要なく指示に従ってメディアを入れると書き込んでくれます。


メイン画面

TrueImageのメイン画面です。各アイコンをクリックすると詳細に説明が出てダブルクリックで各機能を起動させます。

Acronisセキュアゾーンの管理とありますが、セキュアゾーンというのはディスクイメージを安全に格納するための特別パーティションで他のアプリケーションなどから一切見えない不可視なエリアです。OSからも見えなくなりますので物理的なハードディク破損以外でのソフトウエア的な例えば誤ってイメージを削除してしまったなどの事故を回避できます。(TrueImage以外はセキュアゾーン不可視になりますのでOSからのディスクフォーマットでもたぶん大丈夫と思います。実際に試していませんのであまり正確なこと言えなくて申し訳ございません)

IBMのノート(ThinkPad)などではCD-ROMのリカバリーディスクがなくハードディスク内に特別なパーティションがあってそこからリカバリーするようなものと同じですね。欠点としてはセキュアゾーンを作ったその分OSから見えなくなりますので使えるところが目減りしてしまいます。もちろんセキュアゾーンの作成は必須ではなくまた一度作った後サイズを大きくしたり小さくしたり、またセキュアゾーン自体を削除できます。セキュアゾーンを作っておくとリカバリーマネージャと言うものを有効にすることができるようになり、これを有効にしておくとWindows起動前に別途起動用メディアを使うことなくTrueImageを実行することが出来るようになります。(セキュアゾーンはVer.7.0からの機能)


クローンモード

これもVer.7からの機能ですが、ハードディスクのクローンを作るものです。どういう時が有効かというと速度が遅かったり容量が小さい古いハードディスクから新しいハードディスクに交換したいときハードディスクを交換した後イメージから復元ということを行っていましたがクローンモードを使うとハードディスクのパーティションを切ってフォーマットからデータのコピーすべて全自動でやってくれる感じです。ハードディスクを購入してPCに接続しBIOSで認識出来る状態そのまま特にフォーマットなどせずこのモードを行います。画面は120GBのハードディスクから250GBのハードディスクへクローンを作ろうとしています。パーティションサイズは自動設定にしていますが手動でも可能です。(クローンを作った後は古いドライブは外して新しいドライブですべてが前の環境と同じように動作することを確認したあと古いドライブはリムーバブルに入れて保管用かお役御免にするなどとにかく簡単にハードディスクを交換することが出来ます。ハードディスクにオーサライズするアプリケーションはものによってハードディスクの型番なども見ているかもしれませんのでその場合違うハードディスクに変えるとダメかもしれません)

スタジオなどでのPC運用を考えたときシステムダウンは時間当たりいくらになりますので多大な損害になります。システムの入っているハードディスクをリムーバブルで2つ以上用意してミラーを作っておくと万が一システムクラッシュ時でもリムーバブルを交換するだけで瞬時に復旧できます。


ハードディスクの管理
TrueImageはハードディスクの管理も出来ます。通常Windows2000やXPはディスクマネージャー(ディスクの管理)でパーティションを切ったりフォーマットなどを行いますがそれよりも簡単にその作業を行うことが出来ます。クローンはハードディスク全体が対象になりますので新しいハードディスクを購入したのはファイル単位のバックアップやイメージの保管先などにしたい場合はこちらで作業するとわかりやすいと思います。(MaXLineIIPlusがセカンダリマスタになっていますがシリアルATA接続でBIOS上ではIDEの4thマスタとなっています)

タスクスケジュール

Ver7.0からバックアップを行うスケジュールを設定できるようになりました。システムのバックアップはOSをクリーンインストールした後と各アプリケーションを入れた後の2つで十分なのですが、バックアップを行うのはパーティション、ディスク単位で行えますので、ユーザーデータ例えば作業中のドライブをコンピュータのシャットダウン時にバックアップを取るようにしておけば、次にコンピューターを起動後いろいろ作業したあとファイルが開かなくなったり、誤ってデータを削除してしまったなど起こったとき少なくても前に電源を切る直前のデータに戻せます。差分バックアップを使うと(完全は上書きで時間も掛かります)容量の許す限り電源を切る直前毎に戻れます。(パーティション単位だけではなくイメージの参照を行うと仮想ドライブとしてイメージをマウントしそこからフォルダやファイル単位で元に戻せます。仮想ドライブは通常のドライブと同様に使用できますが、イメージの切断でマウントを解除された時点で全ての操作内容は破棄されますので、読み込み以外の例えばアプリケーションを仮想ドライブにインストールするなどの操作は行なわないようしてくださいと注意があります。セキュアゾーンに保存する場合はゾーンのサイズを超えた場合に古い差分ファイルから削除されていきます)

ただその分容量食いますが今時ハードディスクは安いので保険と思ってTrueImageを使ったシャットダウン時などのバックアップとあまりアプリケーションを過信するのも良くないと思いますので自分で他のドライブへファイルのコピーによるバックアップを併用すると安心かもしれません。そうなるとリムーバブルドライブは内蔵、IEEE1394(FireWire)やUSB2.0(USB1.1は遅いのでおすすめできません)などの外付け問わず必要になってくると思います。

リムーバブルはRatocのものを個人的に使用しています。ちょっと高いですが比較的置いてあるところが多いと思いますので購入も容易かと思います。(安価なリムーバブルドライブケースもありますがものによっては接触不良起こしたり、リムーバブルケース自体は標準規格というものがありませんので各ベンダー同士の互換性は無く、購入したベンダーのものがなくなったりすると新しく違うベンダーのインナーケースだけを購入しても使えませんので、比較的よく販売店に置いてあるということは安定して供給されているということで安心かもしれません)
ラトックシステム
http://www.ratocsystems.com/
ParallelATAをSerialATAドライブとして使うリムーバブルドライブ
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/satamdk1.html
外付けIEEE1394(FireWire)リムーバブルドライブ
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/dk.html
外付けUSB2.0リムーバブルドライブ(USB2.0は対応しているPCが多い上高速なので悪くないです)
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/u2dk.html
トレイ接続キッドを使えばファンレスですので静かでコンパクトなので持ち運びも簡単です
http://www.ratocsystems.com/products/subpage/ifk1.html

現在ハードディスクは120GBで1万円ちょっとですのでいくらDVDが大容量と言えども国産の信頼性あるメディアだと120GB分となると価格がほとんど変わらないので(むしろハードディスクの方が安いです)プロジェクト丸ごとや頭揃えのWAVやAIFF、OMFなど大きなデータをProToolsなどの別のシステム向けに渡すというような用途でない限り自分でバックアップするならやはりハードディスクが一番良いと思います。(相手が同じリムーバブルケースで受けられるならコピーが速いのでハードディスクが良いとおもいますが。上記のトレイ接続キットを使えば自分で持っていくときはコンパクトなので楽かもしれません。外付けのリムーバブルケースは意外に大きいものです)

TrueImageはGhostのときに感じた難しさや煩雑さみたいなものはまったくなくマニュアルも非常に丁寧に作られていて、もともと直接的でわかりやすいのですが各画面の画像をつけての説明から付録には各ファイルフォーマットの説明やIDEドライブのハードディスク増設方法、AwardのBIOS画面を使った設定方法など(最近はAMIの方が多いですけど)、100ページを超えるマニュアルが付いてきます。

欠点と言えばリカバリー時にLinuxベースになりますので環境によってはデバイスが認識しないことがありますので必ず体験版で正常に動作するかどうか確認してください。代理店の方でも動作確認は推奨されています。もうひとつDVDにはTrueImageだけでは書き込みが出来なくて(CD-R/CD-RWにはTrueImageだけで可能)他のアプリケーションが必要になります。でもバックアップには速度と容量と価格を考えるとリムーバブルのハードディスクが一番良いのでDVDにTrueImage単体非対応はさほど問題でないと思います。

あとこのページの多くの機能はVer7.0からですので乗り換え版などがあるVer.6は安くても購入しない方が良いとおもいます。Ver.6はシリアルATA対応を謳っていませんし、クローンも、スケジュールや差分バックアップもありません。

バックアップソフトをDAW向けのPCに入れても大丈夫かということですが常駐しているわけではないですしスケジュールを組むにしても電源を落とす直前でのバックアップが一番良いと思いますのでその設定にしておくと作業中に動作するということもないので特に問題は無いと思います。(少なくてもTrueImageでは問題ないです)

データリカバリーツール

バックアップは大切ですが、バックアップを取る前に誤って削除してしまったと言う場合のときなどデータを復元するツールもあります。ただし100%復元出来るものではなく運が良ければ復元出来ると思っておいたほうが良いと思います。製品を購入する前に体験版で見えているファイルだと復旧出来る可能性が高いです。データリカバリーツールは他にもあると思いますが代表的なものだけ記しておきます。

FINALDATA
http://www.finaldata.ne.jp/
Ontrack EasyRecovery
http://www.ontrack-japan.com/software/easyrecovery.html

データを削除した場合いきなりハードディスクから消えるのではなくOSから見えなくしてデータがあった領域を上書き許可するだけですので、実際には直ぐに消えません。ただファイルのコピーや移動をすると誤削除したデータはどんどん壊れる可能性が高くなりますのでデータリカバリーツールはインスト−ルする前のデータ誤削除に対してデータへの上書きを心配せずに復旧を行うことが出来るようにインストールせずCD-ROM上から実行可能になっています。

ですので上記のように体験版を実行するにしても別のPCでCD-Rなどに焼いてからCDで実行しないとますます状況は悪くなります。誤削除に気がついたら即時PCの作業は中止で再起動時にOSがファイルなどを更新するつまりは誤削除したデータを上書きしてしまう可能性がありますので電源を切るのも良くありません。CD-ROM上または直ぐにデータリカバリーツールを実行してください。個人的にOntrack社がリカバリーツール以外の物理的なハードディスククラッシュからなどのデータリカバリーの実績が世界トップクラスでSeagateのドライブツールにもOntrack社のものが採用されていますので高いですがリカバリーツールはOntrackの方がおすすめかもしれません。(データの誤削除ではなく物理的なハードディスククラッシュは流石にツールも役に立ちませんので壊れたハードディスクからデータをサルベージする専門会社があります。Ontrack社はその分野で世界随一の実績があるようでWTCには情報関係の企業も沢山入っていたのであの事件ではかなり活躍したようです。磁力顕微鏡を使ったRLL(Run Length Limited)の冗長性を利用したデータ復旧とか出来るのでディスクとして存在すればバラバラになっていても復旧出来るようですね。復旧できなかったは紙だけとかなんとか。でもそこまでして復旧したいデータはかなり価値があるもので復旧費用も数百万、数千万みたいなようになるようですね。ちなみにOntrack社で普通の(というのもおかしいですが)ディスククラッシュでは調査費2万円で回収できた容量当たり1GBまでで18万から難易度によっては最大35万のようです。必要なデータだけの復旧ですのでどのデータを復旧するかは別途見積もりのようです)

どちらにしても結構な出費になりますのでデータリカバリーツール等のお世話にならないようにしっかりバックアップは取っておきたいですね。

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